痩せたい!けどなかなか痩せない!
そんな悩みをもつあなた。
痩せないのには理由があります。
しかし全ての人が同じ理由で痩せないわけではありません。
今回は多くの人が陥りがちな痩せない理由を4つ解説していきます。
1.食べすぎ
そもそも食べすぎということはダイエットをしているとよく起こります。
理由はいくつかありますが、ここでは2つ紹介します。
食べている量を把握できていない
皆さんは、普段食べているお米や野菜、お肉の「100g」ってどれくらいの量だと思いますか?
つい先日、数人に目分量でお米100gを計ってもらったところ、なんと5人中5人が100gより多い量のお米を手に取りました。
(一番少ない人で118g。中には158gという1.58倍のスコアをたたき出した強者もいました。笑)
もちろん母数が少ないので参考程度に過ぎませんが、重要なことはそれだけ「目分量」が正確ではないということです。
この誤差はダイエットをしている人にとって、かなり重要です。
1食の誤差が20gでも3食で考えれば60g、1食50gの誤差であれば150g変わってきます。
1g単位で気にする必要はありませんが、よく食べる食材だけでも100gがどれくらいか把握することは非常に大切なことです。
脂質の摂りすぎ
脂質は健康な体を作る上でとても重要な栄養素ですが、ダイエットの観点ではやはり気をつけるべき存在です。
糖質タンパク質と比べるとわかりやすいですが、糖質タンパク質は1gあたり4kcalに対し、脂質は1gあたり9kcalと2.25倍のカロリーになります。
つまり糖質とタンパク質を100g摂取した場合、カロリーとしては400kcalになりますが、脂質の場合は100gで900kcalのということになります。(当然ですが)
もちろん1日で100gの脂質を摂取することはありませんが、思ったよりも私たちの周りには脂質が溢れています。
普段気をつけているかいないかだけで、20〜30g程度は簡単に脂質を抑えることが出来るので、自分が食べているものにどの程度の脂質が入っているかぜひ一度確認してみてください。
2.食べなさすぎ
意外かもしれませんが、食べなさ過ぎでも体重は落ちなくなります。
これは人間が生まれながらにして持ち合わせている、ホメオスタシス(恒常性)が機能するためです。
ホメオスタシスって?
このホメオスタシスとは、簡単に言うと身体の状態を一定に保つシステムです。
身近な例としては体温調節が挙げられます。
私達は、汗ばむ夏の日でも凍える冬の日でも、だいたい36℃台の体温に保たれていますよね。
これは、36℃台を保っていたほうが人間の体にとって都合がいいことが多いからです。
生体機能の活動が活発であるように、または滞らないように、最適な状態を程度一定に保っているのです。
このホメオスタシスは、体重についても同じことが言えます。
ホメオスタシスと恐怖の「省エネモード」
ダイエットは、わかりやすく言うと食事を減らしたり(摂取カロリーを減らす)、運動をしたり(消費カロリーを増やす)して、「体にエネルギーが足りていない状態」を作ることです。
人間は生きているだけでエネルギーを消費するので、不足したエネルギーをどこからか捻出しなければなりません。
そこではじめて体の中に蓄えたエネルギーが消費されはじめるのです。これがいわゆる脂肪が燃えている状態ですね。
しかし、このときあの「ホメオスタシス」が思わぬ形で作用をすることがあります。
行き過ぎたカロリー制限によって体のエネルギー不足が一定期間続くと、体の変化を嫌うホメオスタシスが「今後余分なカロリーの獲得は期待できない!」と判断して、体のカロリーの消費量自体を減少させる=代謝を落とすのです。
これが省エネモードです。
その状態になったら最後、体重が微動だにしなくなります。
もちろんこれは、体の機能が正常に働いている証拠でもありますが、こうなってしまうとダイエットだけでなく日常生活にも支障が出てくる場合があります。
これを解決するためはチートデーを行ったり、一定期間食事量を適正に戻すなど省エネモードを解除する対策が必要です。
3.ビタミンミネラル不足
あたりまえのことですが、私たちは食事から栄養素を摂っています。
それが体内で消化吸収され、各器官で代謝されることで、筋肉になり、脂肪になり、はたまたエネルギーとして変換されていきます。
このとき活躍しているのが、ビタミンやミネラルです。
ビタミンやミネラルの働きって?
ビタミンやミネラルは、直接的にエネルギーとなることはありませんが、食べたものが体内で代謝される際には不可欠な栄養素です。
栄養素といえば、タンパク質、脂質、糖質といった三大栄養素が代表的ですが、これらの栄養素たちも、ビタミンやミネラルの働きなしでは本来のパワーを十分に発揮できません。
ビタミンやミネラルは、それくらいエネルギー代謝のカギを握っているんですね。
もちろん過剰に摂取すれば体に悪影響を及ぼしますが、現代人においては不足している方のほうが圧倒的に多いため、欠乏症を心配すべきでしょう。
ビタミン・ミネラルの世界は奥が深く、なかなか一口にこれを食べればいい!というのが難しいのですが、基本的には肉や魚、ナッツ類、緑黄色野菜、果物、海藻類に多く含まれています。
ビタミンミネラル不足が、代謝が低い状態を誘引することだけ理解しておいてください。
何事もバランスよく色々な食材から栄養素を摂取していきましょう。
4.筋肉を使えている割合が低い
私たちの基礎代謝は18歳をピークにどんどん低下していき、40,50,60代になるとドドンと一気に低下していきます。
よく大学生や社会人になったとたん激太りしたなどと耳にしますが、まさにこれが原因なのです。
高校生からのなごりで食欲は旺盛。しかし代謝は下がり、部活動もなくなれば活動量も減ります。
摂取量に対しての消費量が著しく低下するわけですね。
代謝が低下するメカニズム
社会人になりデスクワークが増え、コロナ自粛で休日も自宅でゴロゴロ。
こんなことを40歳まで続けていればもちろん過体重まっしぐらです。
そのような生活を長年送っていれば、直感的に代謝量が落ちてくることは何となく想像がつくと思いますが、体の仕組みとして代謝が低下するメカニズムをご紹介しましょう。
もちろん内臓の働きなども重要な要素ですが、あくまで筋肉に着目してお話します。
まず基礎代謝の低下についてですが厚労省のデータでは、18歳未満の50㎏女性の基礎代謝の目安を1480kcalとしています。
そして30代~40代50㎏女性は1085kcalです。なんと10年ちょっとで約400kcalも低下しています。
毎日400kcalも脂肪が蓄積するとしたら一か月で約1.7㎏も体脂肪が増加することになります。
考えただけでゾッとする人も少なくないのではないでしょうか。
代謝の低下の原因は筋肉量の低下が大きな原因と言われていますが、私はもう一つ大きなポイントがあると感じています。
「可動性」を高めて、代謝をあげよう!
代謝の低下の大きなポイント。
それは”可動性”です。
デスクワークが多い現代人は、高校生のころと比べると圧倒的に同じ体勢で過ごすことが多いと思います。
猫背、巻き肩、ストレートネックといった言葉をよく耳にするようになったと思いますが、これらは悪い姿勢を長時間キープしていくことで発症する症状です。
この状態に陥るとある部分は緊張し可動性が悪くなり、またある部分は緩みっぱなしで可動性が悪くなるといった動きの悪い状態になってしまいます。
日常の動作で動くべき筋肉が動かなければ、消費するエネルギーが減るのも当然ですよね。
「可動性」を高めるには?
可動性を良くするために、筋トレや適度な運動はもちろん、固い部位に対してのストレッチや筋膜リリースを施すなどの処置が必要となってきます。
体をバランス良く動かせることは、理想の体型を作る上でも、健康的な毎日を過ごす上でも非常に重要です。
筋膜リリースについては、後日詳しく記事を書いていきます。
以上4点、痩せない理由を解説してみました。適正体重でないにも関わらず痩せない場合は、必ず何かしら理由があります。もし上記以外で痩せないという方はコメントでもメールでもどしどし質問してくださいね!
よろしくお願いします。